No.33 口紅
いやあ、困るんですよ、マジで。
女の子に、いきなり普段と違う口紅をつけてこられても…。
これって、男は全然気がつかないもんですよね。
女の子がどういう気持ちでその口紅をつけてきたのか、
そこを読み取れるか読み取れないかで、
きっとモテる男とモテない男の差が出るんでしょうね~。
そうは言っても、
「今日はなんだかキレイだね」
とか、
「アレ、なんかいつもと雰囲気違うね」
なんて言えたらまだいい方で、
「なんかケバくない?」
「なんか今日はオバQに似てるね」
なんて事を平気で言ったりするんですよ男って。
だって口紅って、似たような色ばっかりで区別つかないですよ。
そりゃあ普段ピンク色の口紅つけてるのが、
いきなり緑色をつけてこられたらわかりますけど、
素人にライトピンクとか、パウダーピンクとかの区別つかないですってー。
「もののけ姫」の色彩設定やってる人じゃないんですから。
でも女の子たちは、そんな微妙な色の違いでも、
気分やシチュエーションで、使い分けられるんだから、スゴイですよね。
大体口紅って高いじゃないですか。
1本3000円とか4000円、5000円ですよね?
(マツキヨはどうか知りませんけど…)
そんなお金出して似たような色何本も買うんだったら、
雪見野は菅野美穂の写真集もう一冊買うぞーっ。
って、ちょっと違うかもしれないが…。
でもって、
そんな高い口紅のわりには、平気で鏡に、
“サヨナラ”
とかって書くんですよね。
(って、オイオイ、それはドラマだけだって)
やっぱりそうなると、
これからはちゃんと女の子の口元を見とかないと、って思いますよね。
たしかに雪見野なんか、
たまにじっと見つめちゃう唇ってあるんですが、
それは、
「この唇だったら、1分持たないかも…」
とかって、別の意味の事を考えながらで、
思わず、「ホ」の発声の時の唇を想像してる情けない自分がそこにいたりする…。
なにせ口紅って、“女性だけのもの”って感覚があるんで、
意外と自分の彼女がいつもつけてる色ってのもよくわからなかったりしますよね。
本当、無頓着…。
ただちょっと自分でも塗ってみたいなってのはありますよ。
大体、くちびる乾き防止用の男性用リップを塗ってるだけで、
思わずドキドキしちゃって、
「なんか今、自分ってSHAZNA?」みたいな気分ですから。
もうハマッたら行っちゃうんでしょーね。そっち方向に。
そういえば雪見野は、
中学の文化祭でお化けのメイクをしたことがあるんですが、
その時、同級生のかわいい女の子に、その子の口紅でメイクしてもらった事があるんです。
その時は平静を装ってましたけど、
心の中では、
「(うおっ…、かっ…間接キスぢゃないかぁこれは…!?)」
と、秘かにひとり興奮した記憶がありまして…。
って、今これ書いてて気がついたけど、
それって女の子の母親の口紅だったんじゃないのか~?
ああっ、せっかくの甘酸っぱい青春の思い出がぁぁぁっ…!
あ、それよりも恐怖なのは、
自分の前に他の男子生徒が使ってなかったかどうかですね…。
ま、まあ、人生は前向きに、と。
今もその口紅は、彼女が大事にしまっているものと信じて…、
いや、それ以上に、
下の唇にもあんな風にこんな風に使ってる…
と信じて明るく生きていこう…。
「コットンコミック」1998年2月号より
■□■ 雪見野ユキオ ■□■
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